要領よくやろうとするな。「量」をこなす先に、「質」は磨かれていく。ー菊池雄星投手のインタビューよりー
要領よくやろうとするな。
「量」をこなす先に、「質」は磨かれていく。
何気なく開いたパンフレットのインタビュー記事で見つけたこの言葉に、結構ドキッとした。
正直、私はそこそこ器用なタイプ。
だからこそ何事も最初から「効率」を求めがちで、量をこなすことに躊躇うことが多い。
菊池雄星投手といえば、2009年に甲子園に出場し、6球団からドラフト1位指名を受けたのが印象的だ。「鳴り物入り」で入団した当時の印象と今年の結果だけを見れば、なんとなく当然の結果のような気がするが、よく考えてみると既に入団してから約9年が経過していた...
入団してすぐに故障して、3年目までは1軍と2軍を行ったり来たり。4年目から戦力として定着したが、一昨年(2016年)まではエースと言えるほどの成績は残せていなかった。
時間をかけて上り詰めてきた経験があるからこそ、言葉に重みがある。
高校時代、本気で野球に取り組んできた経験があるからこそ菊池雄星投手の言葉の意味はとてもよくわかる。
でも、今の生活の中ではどこか「量」をこなすことに面倒臭さを感じ、諦めているところがある気がする。
英語の勉強もそうだし、修士研究もそう。
質は大事だけど、まず量をやってみる。
特に質ばかりを求めがちな自分のようなタイプは意識しておきたい。
(ということで、本日から毎日15分以上は英語の勉強をします→宣言!)
また、他にもいくつか参考になる発言があった。
自分は知識欲が強いが、知れば知るほど分からないことが増えてくる。
そんな時は、まずは実践し、自分の体験として答え合わせをしていくことが大切。
これは大学2年以降、結構実践できていると思っている。
例えば、興味が湧いた海外ボランティアの世界に一人で飛び込んでみたり、敢えて「嫌いな」職種のインターンやアルバイトに取り組んでみたり、学部とは全く違う分野の研究室に進んだり...
ある意味、無鉄砲に飛び出すという事を覚えたと言えるし、それ故に視野が広がったという経験はたくさんある(そのうち振り返ろうかな)。
特に「嫌いなこと」に敢えて飛び込むのって結構いい経験になる。
飛び込み営業のアルバイトや就活時に興味のない業界のイベントに参加したり...
「あ、やっぱり嫌いだ」という感覚が、後々の大事な判断(この時は就職先を選ぶ時)を後押ししてくれた。
「無駄なことはない」とはこういうことなんだなって、頭ではわかっていたけれど、人生で初めて経験として理解した気がする。
菊池投手の発言の真意とは少しずれているところはあるかと思うが、大方、今の姿勢を保って社会人生活も過ごしていきたい。
同じ苦しむのでも、自分の好きな事であれば、悩んでいても幸せになれる。
そうしたポジティブな姿勢が、社会人として成長するための大前提だと思います。
最終的には「好きこそものの上手なれ」に行き着くのだろうか...
その通りだと思うし、やはりやりたい事、目指すべきところを見失って、ただ過ごすだけの毎日っていうのが一番嫌だ。
「目の前のことに全力投球」が私の弱いところなので、これを意識することはもちろんなのだが、やはり長期的な視点、客観的な心持ちは大事にしておきたいと改めて思った。
最近は程よく忙しいおかげで、「考える」「見つめる」時間をおろそかにしがちだったかも。
って気づけたいい機会でした。菊池雄星投手ありがとう。
(※ゆうちょ銀行のパンフレットのインタビュー記事を参考にしています)